生涯学習パートナー

音楽でもっと毎日を豊かに！大人から始める楽しい音楽の学び方

音楽のある豊かな毎日を、大人になってから始めてみませんか？

子育てが一段落したり、仕事に区切りがついたりして、「自分の時間が増えたな」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。そんな時、「何か新しいことに挑戦したい」「昔好きだったことをもう一度やってみたい」とお考えになることは自然なことです。

その選択肢の一つとして、「音楽を学ぶ」ことを考えてみてはいかがでしょうか。

「今から音楽なんて難しいのでは？」「若い頃に少しだけやったけれど、もう忘れちゃったわ」と思われるかもしれません。しかし、大人になってから音楽を学ぶことには、学生時代とは違うたくさんの魅力があります。

• 毎日の生活に彩りとうるおいが生まれる
• 脳が活性化され、認知機能の維持に役立つ（脳活）
• ストレス解消やリフレッシュになる
• 新しい仲間との出会いが生まれる可能性がある
• 昔から好きだった音楽を、より深く理解し楽しめるようになる

生涯学習として音楽に取り組むことは、単にスキルを習得するだけでなく、心身の健康にも繋がり、人生をより豊かにしてくれます。ここでは、大人の方におすすめの音楽の学び方や、始め方のヒントをご紹介します。

どんな音楽の学び方がある？自分に合ったスタイルを見つけよう

音楽の学び方と聞くと、楽器の演奏を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれも素晴らしいですが、音楽との関わり方はそれだけではありません。ご自身の興味やライフスタイルに合わせて、様々な選択肢があります。

1. 楽器の演奏や歌に挑戦する

一番分かりやすい学び方かもしれません。

• 楽器演奏:
  • 初心者でも始めやすい楽器: ウクレレ、ハーモニカ、オカリナ、キーボードなど、比較的扱いやすく音を出しやすい楽器があります。場所を取らず、気軽に始められるものも多いです。
  • 昔経験した楽器の再開: 学生時代にギターやピアノ、吹奏楽などを経験された方は、もう一度挑戦してみるのも良いでしょう。楽譜の読み方や基礎を覚えている可能性が高く、スムーズに入りやすいかもしれません。
• 歌唱:
  • ボイストレーニングで基本的な発声を学ぶ。
  • 好きな歌をより上手に歌えるように練習する。
  • 地域の合唱団などに参加して、皆で歌う楽しみを見つける。

「楽譜が読めないから無理」と諦める必要はありません。最近は音符ではなく、タブ譜やコード名を見て演奏できる楽器も多くありますし、耳で聴いた音を真似ることから始める方法もあります。大切なのは、完璧を目指すことではなく、「音を楽しむ」ことです。

2. 音楽の知識を深める

演奏だけでなく、音楽の歴史や理論、様々なジャンルの音楽について学ぶのも興味深い世界です。

• 音楽史: クラシック、ジャズ、ポピュラーなど、興味のあるジャンルの歴史的背景や作曲家、名曲について学ぶと、普段聴いている音楽が違って聴こえてきます。
• 音楽理論: 音楽がどのように構成されているのか、基本的な仕組みを知ることで、演奏や作曲、鑑賞の理解が深まります。
• 特定のアーティストやジャンルの探求: 好きな音楽をとことん掘り下げて、その魅力を再発見するのも楽しい学びです。

これらの学びは、特別な技術がなくても、関心さえあれば誰でも始められます。

3. 音楽鑑賞をより豊かにする

単に音楽を聴くだけでなく、より意識的に、深く鑑賞することを学ぶのも生涯学習です。

• コンサートやオペラ、バレエなどを観る際の背景知識を学ぶ。
• 多様なジャンルの音楽に触れて、自分の世界を広げる。
• 音質の良いオーディオ環境について学ぶ。

音楽鑑賞は手軽に始められる学びですが、知識を得ることでさらにその楽しみを深めることができます。

どうやって学ぶ？多様な方法とデジタル活用

学びたいことを見つけたら、次は具体的な方法です。大人向けの学びの場は、以前に比べて非常に多様になっています。

1. 地域の学びの場を活用する

• 公民館・生涯学習センター: 初心者向けの楽器講座、合唱サークル、音楽史講座など、手頃な費用で参加できる講座やサークル活動が豊富です。地域の方と交流できるのも魅力です。
• 地域の音楽教室: 子供向けだけでなく、大人向けのコースを設定している教室が多くあります。楽器のレンタルができたり、都合の良い時間にレッスンを受けられたりする場合もあります。個人経営の小さな教室も、アットホームな雰囲気で学びやすいことがあります。
• 楽器店の講座: 楽器店が主催する初心者向けセミナーや、特定の楽器の体験レッスンなどがあります。

2. オンラインで学ぶ

インターネットを活用すれば、自宅にいながらにして様々な音楽の学びが可能です。

• オンラインレッスン: 楽器や歌の個人レッスンを、ビデオ通話（ZoomやSkypeなど）を通じて受けられます。プロの指導を、自分の都合の良い時間に自宅で受けられるのが最大のメリットです。教室に通うのが難しい方や、近くに教室がない方にもおすすめです。
  • オンラインレッスンの始め方（デジタルが少し苦手な方へ）
    1. 必要なものを用意する: スマートフォン、タブレット、またはパソコンが必要です。安定したインターネット接続（Wi-Fiなど）があるとより快適です。楽器や教材は別途用意します。
    2. 通信アプリを準備する: 先生が指定するビデオ通話アプリ（例: Zoom、Skype、Google Meetなど）を、使用するデバイスにインストールします。スマートフォンの場合はアプリストアから、パソコンの場合はインターネットで検索してダウンロードします。「〇〇（アプリ名）インストール 方法」で検索すると、詳しい手順が見つかります。
    3. アカウントを作成する: アプリによっては、アカウント登録が必要な場合があります。画面の指示に従って、名前やメールアドレスなどを入力して登録を完了させます。
    4. 接続テストをする: レッスンの前に、先生と短い時間繋いでもらい、音声や映像が問題ないかテストしておくと安心です。不安な点は遠慮なく先生に質問しましょう。
    5. レッスンを受ける: 予約した時間になったら、先生から送られてくるURLをクリックするか、指定された方法で接続します。画面を見ながら先生の指示に従って進めましょう。最初から全てを理解しようとせず、分からなかった点は後で質問したり、ゆっくり復習したりすれば大丈夫です。
• 動画サイト（YouTubeなど）: 無料で視聴できる楽器の弾き方、歌い方、音楽理論の解説、音楽史の講義など、膨大な数の動画があります。「ウクレレ 初心者」「ピアノ 楽譜 読み方」「クラシック音楽史 解説」などのキーワードで検索してみましょう。自分のペースで繰り返し学べるのが利点です。
• 音楽学習アプリ: 楽譜を読む練習、音感を鍛えるトレーニング、コードを覚えるためのアプリなど、スマートフォンやタブレットで手軽に学べるアプリもたくさんあります。無料のものから有料のものまであります。アプリストアで「音楽 学習 アプリ」などで検索して探せます。

3. 書籍やメディアで独学する

• 教則本・専門書: 楽器の入門書、音楽理論の本、音楽史の本など、書店には様々な書籍があります。自分のペースでじっくり学びたい方におすすめです。
• テレビ・ラジオ番組: 音楽に関する教養番組やドキュメンタリーなども、学びのきっかけになります。

学びを続けるためのヒント

• 完璧を目指さない: 最初から上手にできる人はほとんどいません。間違えても大丈夫。楽しみながら続けることが一番大切です。
• 無理のない計画を立てる: 毎日長時間練習する必要はありません。例えば「一日15分だけ触ってみる」「週に一度、好きな曲を聴きながら歌ってみる」など、細切れの時間でも続けることが力になります。
• 小さな目標を設定する: 「一ヶ月後までにこの曲を弾けるようになる」「次の講座までにこの時代の作曲家について調べる」など、達成可能な小さな目標があるとモチベーションが保てます。
• 仲間を見つける: 地域のサークルやオンラインコミュニティなどで、同じように音楽を学ぶ仲間を見つけると、情報交換したり励まし合ったりできます。

まとめ：音楽で、新しい自分に出会う

大人になってから音楽を学ぶことは、新しい趣味を見つけるだけでなく、脳の活性化や日々の生活への活力にも繋がる、素晴らしい生涯学習の機会です。

楽器演奏や歌、音楽の知識を深めること、鑑賞を豊かにすることなど、学び方も様々です。地域の教室やサークル、そしてインターネットを活用したオンラインレッスンや動画サイトなど、ご自身の環境や興味に合った方法で、気軽に始めてみましょう。

デジタル機器が少し苦手だと感じていても、一つずつ段階を踏めばオンラインの学びも十分に可能です。新しい世界への扉を開ける「生涯学習パートナー」として、音楽に触れる時間を楽しんでみてください。きっと、音楽があなたの毎日をより豊かにしてくれるはずです。